ガラスライクな厚肉ブローボトル

樹脂 PET
金型構造 インジェクションストレッチブロー成形

本来、ブロー成形は樹脂を薄く引き伸ばすためのプロセスです。そのため、厚肉の維持と、内圧がかかりにくい角形状を両立させることは、製造工程として大きな矛盾を抱えています。弊社は独自の金型機構と製造プロセスにより、この相反する要素を制御することに成功しました。

ブロー成形でありながら、まるでインジェクション成形品のような肉厚の偏肉制御と、ガラスのような角を実現。PETの透明性や物性を最大限に活かしつつ、従来のインジェクションブロー成形では不可能とされた「重厚なガラスライクな厚肉ブローボトル」を量産レベルで提供します。

ガラスと同等の質感を持つPET厚肉容器はプラスチック容器の可能性を広げています。
厚肉にもかかわらずガラスでは表現できないデザイン性も兼ね備えており、高級感を求められる化粧品容器に最適です。

 

インジェクションストレッチブロー成形による厚肉ガラスライクボトル

ガラスの表現力に、樹脂の機能性を。
美しさの答えは、技術にある。厚肉インジェクションストレッチブロー成形。
選ばれる理由。それは「意匠性」「事業合理性」「品質」の三位一体。

【至高の意匠性 – Design】
なぜ、これほどまでにガラスのような重厚感と透明度を実現できるのか。答えは、金型設計から製作、成形までを一貫して自社工場製作にて手掛ける私たちの技術力にあります。インジェクションストレッチブロー成形は、高精度な口部と、歪みのないシャープなボディラインを両立。特に、厚みのある底面が創り出す水晶のような透明度と光の屈折は、内容物を宝石のように輝かせ、その価値を最大限に引き出します。

【卓越した事業合理性 – Business Rationality】
優れたパッケージは、ブランド価値を高めるだけでなく、事業効率を劇的に改善します。ガラス容器と比較して大幅に軽量なため、輸送コストとそれに伴うCO2排出量を同時に削減。さらに「割れない」という樹脂ならではの強みが、輸送中や店頭での製品破損リスクを根絶し、予期せぬ損失から貴社の利益を守ります。美しさの追求と、経営の効率化は、もはやトレードオフではありません。

【揺るぎない品質 – Quality】
見た目だけではありません。ガラスと違い「割れる」リスクがなく、軽量で取り扱いやすい安全性。内容物の繊細な品質を守り抜く高い耐薬品性と完全な密封性。これらすべてが、お客様のブランドへの信頼を支えます。自動化された生産ラインと熟練の目による厳格な品質管理体制が、最高水準のボトルを安定的にお届けすることをお約束します。

 

製品名 満注量 O.F.
(mL)
材質 成形方法 適合するポンプディスペンサー その他
AE-30B 38.5 PET インジェクション
ストレッチブロー
Z-150/200シリーズ  
AE-30B-PO 38.3  
AE-30B-SQS 44.4 ボトルと面一となる
オーバーキャップ付属
AE-30B-SQ 35.8  
AE-30B-OV 42.5  
AE-50B 57.0  
AE-50B-PO 59.0  

インジェクションブロー成形による厚肉ガラスライクボトル容器の簡易寸法図